輸入されるしじみの原産国

水質汚染や環境汚染、干拓や護岸工事などの影響を受け、日本のしじみ漁獲量は減少し、海外からの輸入量が増加しています。
年間4000トン以上が輸入されていますが、どのような国から輸入されているのでしょうか。

世界のしじみ生産国ランキング

2015年の世界のしじみ生産量ランキングによると、第1位が中国で、日本、台湾、韓国、ロシアと続きます。
日本のしじみの漁獲量が減少したといっても、まだ、世界第2位の生産量を誇っています。
海外では、タイリクシジミ、バチガタシジミ、タイワンシジミ、マシジミに近いものなどが生産されています。
朝鮮半島やロシアではヤマトシジミの漁獲されており、日本産のヤマトシジミと区別するのは難しいといわれています。
タイワンシジミは、環境の変化に強い特性があり、中国産に混じって輸入され、日本各地に広がり、マシジミを淘汰するようになっています。

しじみの輸入量

しじみの輸入量は、2006年までは中国が半数以上を占め、北朝鮮、韓国、ロシア、台湾でした。
2006年10月以降は、経済制裁のため北朝鮮からの輸入は中止されています。
中国産は水質汚染や環境問題、禁止薬物が検出されるという問題などもあり輸入は激減し、その後、約20%程度まで回復しています。
それらの影響を受け、ロシアからの輸入は増加し、約70%ほどを占めています。

原産国偽装事件

中国産のしじみの輸入量の減少には、もう一つの理由があります。
中国の貨物船が北朝鮮産のしじみを産地を偽装して輸入しようとした事件です。
海上保安署の調査で判明し、取り締まりが一層強化されたからです。
また、輸入されたロシア産のしじみを国産のヤマトシジミとして販売する偽装事件も起こっています。
ロシア産のしじみも品質的に劣るものではありませんが、国産のしじみの価格に比べ非常に安いため、利益を得るために、輸入業者が国産と偽装していたのものです。

偽装事件を受け、水産物応用開発センターでは、貝殻に含まれる微量元素分析による産地を特定することを可能にしました。
今後のヤマトシジミの産地偽装抑制に大きな期待が寄せられています。

現在輸入されるしじみは厳しい検査が行われており、品質に懸念は少ないものと思われます。
産地ごとに成分の違いがありますので、風味も多少異なります。
自分の目で選び、違ったしじみを味わってみてはいかがでしょうか。
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