汁だけでなくしじみの身も食べるメリット

しじみの味噌汁やお吸い物などを食べる際に、小さなしじみを一つ一つからから取り出して食べるのが面倒で、汁だけしか食べず、身を残す人も多いようです。
確かに、しじみの出汁が出て、汁だけでもおいしいものです。
しかし、身まで食べたほうが、効果があるといわれます。
どのような効果があるのでしょうか。

汁に溶け出している成分は一部だけ

しじみは水から調理しますので、成分が溶け出して、汁だけで充分しじみの栄養を摂っているような気になります。
しかも、しじみは小さな貝なので、まだそこに栄養が残っているということに気づかないのです。
汁に溶け出しているのは、コハク酸やグルタミン酸などの旨味成分、水溶性ビタミンなどの水に溶けやすい成分だけで、それも、成分の一部だけです。
むしろ、身に残っている栄養のほうが多いのです。
とくに、アミノ酸やミネラルなどはほとんど身に残っています。

溶けない栄養成分

汁に溶けない主な成分には、ビタミンA、ビタミンD、ビタミンE、ビタミンKなど脂溶性の成分があります。

ビタミンA

発育促進、視覚の暗順応機能向上、免疫力を向上させる抗酸化作用などがあります。
肌の健康維持やのどや鼻の粘膜を細菌から守る働きなどもあります。

ビタミンD

象徴や腎臓でのカルシウムやリンの吸収促進、血中のカルシウム濃度の調節、骨の成長のサポート、免疫反応にもかかわっています。

ビタミンE

強い抗酸化力を持ち活性酸素を除去し、老化防止、生活習慣病予防・改善、血管を強くして血流改善、美肌効果などさまざまな効果があります。

ビタミンK

血液凝固作用促進、タンパク質活性化による骨の形成促進、血管の弾力性維持などがあり、骨粗しょう症の治療などにも使われる成分です。

しじみの身を食べてこそ栄養が得られる

水溶性の成分でさえ、しじみの汁に溶け出しているのは、ごくわずかなものです。
水に溶けない成分はすべて身の中に残っています。
そのため、汁だけではしじみの栄養を充分に摂ることはできません。
体内に入った成分も充分に機能を果たすこともできません。
しじみの栄養を摂るためには、身まですべて食べることが大切です。

しじみは、汁だけではなく身まで食べることで、すべての栄養を取り込むことができ、栄養素が充分に機能することができます。
現在では、ゴミとして捨てられている殻にもカルシウムや鉄分が含まれており、その健康への活用方法まで研究されています。
しじみの汁物は、身までしっかり食べるようにしましょう。
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