国内のしじみの産地

古くから魚介類を多く食べていた日本人にとって、しじみは食卓を彩る親しみ深い食材です。
北海道から九州まで、汽水湖や汽水域で獲れます。
その中でも主な産地としては、どのようなところがあるのでしょうか。

国内に生息するしじみ

現在、日本に生息しているしじみは3種類で、外観は似ていますが、生態はかなり違っています。

ヤマトシジミ

日本のしじみの99%以上を占めているのがヤマトシジミで、年間1万トン以上の漁獲量があります。
塩分を含む汽水域に生息しています。

セタシジミ

セタシジミは琵琶湖の固有種ですが、水質の悪化や乱獲から、約6000トンあった漁獲量は約60トンまで減少しています。
過去に八郎潟や河口湖、諏訪湖などにも移植され、わずかながら生息しています。

マシジミ

マシジミは水田周辺の小川などの淡水に生息していました。
しかし、農薬の使用や河川改修、護岸のコンクリート化などにより、ほとんど見られなくなっています。

国内のしじみの主要産地

・北海道網走湖、パンケ沼(サロベツ原野に位置する面積3.55㎞の大きな塩沼)、天塩川中下流域
・青森県十三湖、小川原湖
・宮城県北上川
・茨城県涸沼川
・愛知県、三重県木曽川
これらの産地は、水質汚染や環境破壊により、漁獲量は減少の一途をたどっています。

・大阪府淀川
・島根県宍道湖、神西湖
かつては、八郎潟と利根川と並んで三大しじみ産地と呼ばれていましたが、八郎潟と利根川は漁獲量が激減しています。
宍道湖のしじみは宍道湖七珍にも数えられる宍道湖の名物とされています。

これらの他にも地域ごとに産地はありますが、しじみの漁獲量はほとんどの地域で減少傾向にあります。
水質悪化、環境汚染、価格の高騰などの影響で、国内のしじみは、昭和40~50年頃の約5万トンから約1万トンへ、そのうち河川での漁獲量は昭和50年頃の約3万トンから約2000トンにまで減少しています。
干拓や河口堰建設により汽水域が淡水化し、しじみの生息が不可能となった地域が多いため、外国からの輸入に頼らざるを得なくなっています。

日本人にとって国産のしじみは安心して食べることのできる食材です。
現在残るしじみの産地がいつまでも漁を続けられ、栄養豊かなしじみをいつまでも食卓に送り続けてくれることを願います。
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