消化吸収性に優れているしじみ

一般的に「貝は消化に悪い」といわれますが、「しじみの味噌汁は二日酔いに効く」といわれるように、しじみは即効性が高いものです。
貝でもしじみだけが消化に良いのでしょうか。
消化吸収性の高いといわれるしじみから見ていきましょう。

消化しやすい良質なタンパク質

しじみは、鉄やカルシウム、ビタミンB12などのビタミンやミネラルを豊富に含んでいます。
また、肝機能を高める働きのあるオルニチンをはじめとするアミノ酸も含んでいます。
タンパク質は、胃の強い酸に晒されると分解しやすい性質があり、とくに、酸性の状態で活発に働くペプシンの作用で消化されます。
消化されたタンパク質は十二指腸で膵液により中和され、消化液の中で最も強力といわれるトリプシンやキモトリプシン、ペプチダーゼなどにより分解され、小腸でアミノ酸として吸収されます。
アミノ酸は、血液で肝臓まで運ばれ、酵素と結びつき様々に作用します。
しじみに含まれるタンパク質は量的には多くはありませんが、タンパク質には消化吸収性が高いという性質があり、タンパク質を構成するアミノ酸オルニチンのアンモニアを解毒し、肝機能を高める働きも速やかに行われるため、しじみには即効性があるのです。
「貝は消化に悪い」といわれるのは、大きな貝になると固いものが多く、あまり噛まずに飲み込むことが多いからです。
しっかりと噛めば、それぞれに優れたタンパク質なのです。

低脂肪が消化吸収を高める

しじみの消化吸収性の高さは、脂肪の少なさにもあります。
脂肪は、糖質やタンパク質よりも消化がはじまるのが遅く、消化の過程が多いため、吸収が遅くなります。
胃で消化された脂肪は十二指腸で胆汁により乳化、膵臓からの消化酵素リパーゼでモノグリセリド、脂肪酸、グリセロールなどに分解など、分解されてからもいくつもの過程があります。
ですから、脂肪が吸収されるまでには3~4時間ほどかかります。
しじみに含まれる脂肪はごくわずかのため、消化吸収性が高いのです。

消化吸収性が高く栄養成分をバランスよく含んでいるしじみは、運動選手のトレーニング前にも後にも摂れといわれるほどです。
トレーニング前はエネルギー源となり、トレーニング後は疲労回復に良いということです。
トップに戻る