しじみの摂取制限がある場合とは

「しじみの味噌汁は二日酔いに効く」と言われ、お酒で疲れた肝臓に作用してくれる優れた効果のあるしじみですが、健康状態によっては摂取を制限した方がいいという場合があります。

しじみの摂取が制限される場合

慢性肝炎

肝肝硬変や肝臓がんに進行する可能性のある機能の異常やウイルス感染の状態が6カ月以上継続している慢性肝炎は、細胞の変性や壊死などが起こり、しじみに含まれる鉄分の代謝ができずに負担となります。
体内の鉄の約70%は血液中に含まれる赤血球を作るヘモグロビンの成分となりますが、約25%は肝臓に貯蔵されますので、肝臓の機能が低下すると、蓄積が過剰となりますので制限しなければなりません。

NASH

非アルコール性脂肪肝疾患のうち肝硬変や肝癌へ進行する可能性のあるアルコール脂肪肝炎をNASHと呼び、国内には100~200万人の患者がいると推定されています。
肥満や糖尿病、脂質異常症、高血圧症などの疾患により肝臓に脂肪が蓄積することで起こる肝炎です。
また、活性酸素などによる酸化ストレスや過酸化脂質、鉄なども原因とされています。
脂肪肝では血液細胞の増殖も見られることから、鉄の過剰が肝障害の憎悪因子と考えられるため、しじみの摂取を控えます。

アルコール性肝障害

アルコール性肝障害は、アルコールの過剰摂取が原因となり、肝臓に脂肪を蓄積しアルコール性脂肪肝となり、アルコール性肝繊維症、アルコール性肝硬変へと進行します。
早い段階でアルコールと肝機能の負担となる鉄分の制限が必要です。
そのため、鉄分の豊富なしじみの摂取は控えます。
肝臓への負担を軽減することで、アルコール性脂肪肝や軽度のアルコール性肝炎、アルコール性繊維症は治ることもあります。

健康体では肝臓の機能を高め、鉄分を補給できて貧血にも優れた効果のあるしじみは、積極的に摂りたい食材です。
しかし、肝臓に障害がある場合は、かえって悪化させる可能性もあります。
しじみひとつひとつに含まれる成分はわずかなもので、サプリに含まれるしじみエキスの量も1日の摂取量を守れば問題はないものですが、事前に医師に相談する方が安心です。
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