しじみの種類、マシジミとは

マシジミは、日本に生息する3種のしじみのうちの一つです。
食卓に上るのはヤマトシジミと呼ばれる種類で、マシジミを目にすることはほとんどないといわれます。
マシジミとはどのようなしじみなのでしょうか。

生息域

マシジミは本州北部から九州南部にかけての淡水にすむシジミ科の二枚貝です。
水田周辺の小川を中心に、川の上流域から中流域の砂礫底に生息しています。
その他、砂泥底の一部の湖沼でも見ることができます。
以前は、相当量の漁獲量がありましたが、有機肥料から化学肥料への農業形態の変化、除草剤、農地整備、河川の護岸工事による直線化・コンクリート化などにより、水底までコンクリートに変えられ生息域は減少しています。

特徴

マシジミの大きさは、30~35㎜程度が標準です。
殻の表面は、若いうちは黄褐色で、成長するにつれて生息地の影響を受け、緑色や黒色に変化します。
殻の膨らみは弱いものですが、成長に伴い貝の表面に刻まれる貝の年輪である輪脈は凹凸が強く現れます。
マシジミは他の2種と異なり雌雄同体で、繁殖は卵を体内で孵化させて子供を産む卵胎生です。

現状

マシジミは、古来より黄疸に効くとされ、食用として好まれていましたが、生息域が狭められ市場で見ることができなくなりました。
また、生息域、生息数を激減させた大きな原因に急増する外来シジミの輸入の影響があります。
マシジミによく似たタイワンシジミなどの外来種が、砂抜き後の排水を水路に流したことから異常繁殖し、在来種であるマシジミの数を減らしています。

マシジミの繁殖研究

マシジミの繁殖についての研究は各地で続けられており、水温を16度以上で一定に保つことで繁殖が盛んになることが確認されています。
成貝の放卵が最高年6回、平均でも年2回が観察されています。
また、水草とメダカ、マシジミを同じ水槽に入れ、水槽内での食物連鎖が成り立つことも確認されています。
これらの研究が実を結び、マシジミが復活することを期待します。

マシジミは、水質汚染や環境破壊により、市場では見られない状況になっています。
繁殖の研究は進められていますので、近い将来、食卓に上ることが期待されます。
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