しじみの産卵期

しじみは一年を通して食べることができますので、年中繁殖していると思われがちですが、実際には産卵にも時期があります。
その時期になると、産卵のための栄養を蓄えていますので、最もおいしい時期ともいえます。
一般的に食用とされているヤマトシジミの産卵期について見ていきましょう。

産卵期

ヤマトシジミの産卵期は、生息する水域やその時期の水温によって異なりますが、おおよそ7~9月頃になります。
この時期は水温も高く、餌となる植物性プランクトンも豊富な時期となるため、しじみも栄養をたっぷり吸収しており、産卵後孵化した稚貝の餌も豊富にあります。
土用しじみといわれるように、身の太った8月を中心とした時期になります。

産卵できる貝の大きさ

成熟したヤマトシジミの貝の大きさは15㎜ほどですが、産卵が可能な貝の大きさは、最も小さいサイズで雌が殻長10.5㎜以上、雄が殻長14.3㎜以上といわれます。
雌で約2歳、雄で約3歳の大きさですが、この大きさになれば、生殖機能もほぼ出来上がっているということです。

授精の条件

ヤマトシジミが生殖可能な貝の大きさに成長したとしても、授精するには条件があります。
塩水濃度約0.5%、海水の1/6程度の水です。
この濃度が授精に適した濃度といわれています。
ヤマトシジミの卵の大きさは100μmほどですが、淡水では120μmほどに膨張して授精できません。
また、海水では、卵の水分が浸出してしまい、授精することができません。
授精と生育に適した塩水濃度の場所が必要です。

産卵

産卵は、雌が卵を、雄が精子を出水管から勢いよく水中に吹き出して行います。
1個の雌は、1回の産卵で数十万個の卵を産みます。
産卵後は、直ぐに授精し、水中を浮遊しながら細胞分裂を繰り返し、低層域でトロコフォラ幼生期、ベリジャー幼生期を経て、10日ほどして水底に着床し、足糸腺から分泌した足糸を水底の砂礫に絡め、底生生活に入ります。

しじみの産卵期は、しじみがおいしいといわれる夏の土用を挟んだ時期です。
夏バテの解消や疲労回復にも優れた効果がありますので、栄養たっぷりのしじみをたくさん食べましょう。

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