しじみに含まれるビタミンB12

一般的にビタミンといえば野菜を思い浮かべるのではないでしょうか。
ビタミンB12は、海苔や貝、魚、動物の肝臓などに含まれ、野菜や果物などにはほとんど含まれていません。
しじみに含まれるビタミンB12の含有量は、他のビタミン類に比べ突出して多いものです。
どのような効果があるのでしょうか。

ビタミンB12とは

ビタミンB12は、水溶性ビタミンで、身体の働きを調整する作用があります。
「造血のビタミン」「脳のビタミン」「神経のビタミン」などとも呼ばれ、赤血球の生成や神経の働きに作用したり、DNAの合成・調整、脂肪酸の合成とエネルギー生成など代謝に関わるビタミンです。
含有量の多い動物性食品の肝臓で100gあたり約30μg、魚類が0.5~30μg程度ですが、しじみには約68.4μgと非常に多く含まれています。

ビタミンB12の効果

貧血

ビタミンB12は、葉酸とともに赤血球中のヘモグロビンの生成に関わっており、葉酸の合成にも必要不可欠なビタミンです。
鉄分を摂取しても改善しない悪性貧血の予防や改善に効果があります。
胎児の成長や母乳の栄養が必要な妊娠授乳期、思春期の女性などに悪性貧血は起こりやすく、早目に摂取すると予防が期待できます。

心臓病・脳梗塞の予防

ビタミンB12は、アミノ酸の一種ホモステインの血中濃度を低下させ、血管内への堆積を防ぐ働きがあります。
そのため、血管を塞ぐことで起こる動脈硬化、心臓病、脳梗塞などの疾患の予防に効果があります。

神経を正常に維持

ビタミンB12のDNAの合成や調整、タンパク質の合成などの補助機能が充分働くと、神経細胞の機能も正常に保たれ、末梢神経も修復されます。
神経痛などによる肩こり、腰痛、手足のしびれなどの症状も緩和されていきます。

脳の活性化

ビタミンB12は葉酸とナイアシンとともに脳内伝達物質アドレナリンの生成にも関わっており、睡眠のリズムを正常化する働きがあります。
また、安定した精神状態に導き、意欲的な生活ができるように働きます。

ビタミンB12の過不足の影響

ビタミンB12は水溶性のため、過剰摂取による害は少ないものですが、血漿中のビタミンB12の濃度が高いほど血液・喫煙・飲酒などの特定の癌の発症リスクが高いという調査結果もあります。

ビタミンB12が不足すると、赤血球を生成するための細胞分裂が行われず、赤血球になる前に死滅し赤血球が不足することによって起こる巨赤芽性貧血があります。
しかし、ビタミンB12の必要摂取量も少ないため、不足による影響も3~5年ほど経って欠乏症として現れる程度です。
ただし、胃の全摘手術を受けた人や菜食主義者の人は欠乏症にかかりやすくなりますので、注意が必要です。

しじみに含まれるビタミンB12は非常に豊富で、葉酸を多く含むブロッコリーなどの野菜と一緒に摂ると相乗効果が得られます。
おいしい食材と組み合わせ、栄養バランスの取れた食事を楽しみましょう。
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