しじみに含まれるイノシトール

しじみに含まれるオルニチンは肝臓の機能を高める効果がありますが、しじみにはイノシトールも含まれており、肝臓を健康に保ち生活習慣病を予防する効果があります。

しじみに含まれるイノシトールとは

イノシトールは、体内でブドウ糖から合成され、筋肉や神経細胞などに存在するビタミンに似た生理作用を持つ有機化合物です。
甘味はありますが、脂肪には変換されにくい糖アルコールの一種です。
脂肪肝や動脈硬化などに効果があるだけではなく、脳内物質の重要な成分で、神経細胞内に多く含まれています。
脳細胞に栄養を供給し、脳内の神経細胞の機能を正常に維持する働きがあります。
乳児に欠かせない成長物質ともいわれ、母乳にも多く含まれていることから、粉ミルクにも添加されています。

しじみに含まれるイノシトールの効果

脂肪肝の予防・改善

イノシトールは「抗脂肪肝ビタミン」とも呼ばれ、脂肪肝の予防や改善に効果があります。
脂肪肝は中性脂肪が肝臓内に蓄積し、機能を低下させるものです。
イノシトールは、脂肪の代謝を促進し、血流に乗せて排出することで脂肪の蓄積を抑制します。
脂肪肝の予防薬として市販されているものもあり、脂肪肝や肝硬変の治療薬としても使われています。

動脈硬化予防

イノシトールは、コレステロールを減少させる働きがあり、血管内にコレステロールが蓄積するのを防ぎ、動脈硬化の予防にも効果があります。

発毛・育毛促進

イノシトールの持つ神経細胞の正常な機能を維持する働きは、身体のすべての器官に対して作用しますので、頭皮の健康にも良い影響を与えます。
頭皮の神経細胞を活性化し、抜け毛や湿疹等の頭皮のトラブルを防ぎ、発毛や育毛を促進します。

その他の効果

1日10g以上の大量のイノシトールを摂取することにより、セロトニンの異常が原因となって発症するパニック障害や強迫性障害の治療にも有効だという報告もあります。

イノシトールの過不足の影響

イノシトールは水溶性のため、過剰に摂取しても尿で排出されますので、過剰になる可能性は低いものです。
体内でブドウ糖から合成されますが、充分と言える量ではありません。
不足すると、肝機能の低下や糖尿病のリスク、薄毛などがあります。
しかし、ビタミンB群なども糖や脂肪の代謝に関わっていますので、すぐに症状が現れることはありません。

しじみに含まれるイノシトールには、肝機能や成人病、育毛などの多くの働きがあります。
不足しがちな成分ですから、しじみだけではなく、オレンジ、スイカ、メロン、モモ、グレープフルーツなどイノシトールが豊富な果物をデザートに加えてみてはいかがでしょうか。
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